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整備・メンテナンス

キャブ車の整備について

当店で整備した66台の記録から

当店で納車整備をしたキャブレター車66台分の記録を、項目ごとに数えてみました。66台すべてで、キャブレターの分解清掃をしていました。

ここでは、記録に残っている作業を多い順に並べ、それぞれがなぜ多いのかを一言ずつ添えています。あわせて、どの車でもしていること、キャブ車に乗るときのコツ、車種ごとの注意も、記録にあるものだけ紹介します。

記録の台数66台キャブレター車の納車整備
キャブレターの分解清掃66台66台すべて
整備の項目1台 平均20項目記録には主な箇所だけを書いています。実際には、これより多くの箇所を点検・整備しています。

有料の納車整備の記録です。※一部別途料金の掛かる項目が入っている場合があります。

よく行った整備(多い順)

66台の記録で、15台以上に行っていた作業です。台数は、その作業が記録に書かれていた台数です。全台で行っている作業は、次の「全台で行っていること」にまとめています。

  • キャブレター分解清掃66台(66台のうち)

    長く乗らずに置かれると、キャブの中のガソリンが蒸発して、残った成分が細い通路(ジェットなど)に付きやすくなります。かかりにくさやアイドリングの不安定さの原因になりやすいところです。

  • エアクリーナーの交換・清掃64台(66台のうち)

    エレメント(ろ紙やスポンジ)は年数とともに汚れたり傷んだりします。キャブ車は吸い込む空気の量で燃料の濃さが変わるため、キャブの清掃と合わせて見直すことが多い部品です。

  • プラグの交換・清掃61台(66台のうち)

    電極の消耗やすす(カーボン)の付着が起こる部品です。キャブの調子が悪かった車では、プラグも汚れていることがよくあります。

  • フロントブレーキオイル(フルード)交換59台(66台のうち)

    ブレーキフルードは空気中の水分を少しずつ吸い、性能が落ちていくとされています。年数のたった車では入れ替えることが多い項目です。 関連する記事

  • キャブのフロートチャンバーガスケット交換56台(66台のうち)

    キャブを分解するときに外すパッキンです。古いものは硬くなって元の形に戻りにくく、ガソリンのにじみの原因になることがあるため、分解の際に新しくすることが多い部品です。

  • ブレーキの点検・調整42台(66台のうち)

    ドラムブレーキの遊びや、ブレーキの効き具合を確かめて合わせる作業です。

  • フロントフォークのオーバーホール38台(66台のうち)

    中のオイルやシールは年数とともに傷み、オイル漏れや、ふわふわした動きの原因になることがあります。

  • ドライブチェーンの調整・給油32台(66台のうち)

    チェーンは走るうちに伸び、置いておくとさびも出ます。張りを合わせ、油を差します。 関連する記事

  • ドライブチェーン交換28台(66台のうち)

    伸びやさびが進んだチェーンは、調整では戻らないため交換します。 関連する記事

  • タイヤ交換26台(66台のうち)

    タイヤのゴムは、走らなくても年数とともに硬くなり、ひび割れが出てきます。 関連する記事

  • ブレーキパッド交換24台(66台のうち)

    ディスクブレーキの摩擦材の減りに応じて交換します。 関連する記事

  • アクセル・クラッチ・チョークのワイヤー交換20台(66台のうち)

    ワイヤーは中でさびたりほつれたりすると、動きが重くなったり戻りが悪くなったりします。アクセルの戻りはとくに大切なところです。

  • ラジエター液(冷却水)の補充・交換20台(66台のうち)

    水冷の車種での作業です。冷却水の量と状態を見て、補充や入れ替えをします。

  • ブレーキのシール・ダイヤフラム等交換19台(66台のうち)

    マスターシリンダーやキャリパーのゴム部品は年数で傷み、フルードのにじみや動きの渋さの原因になることがあります。

  • エンジンのガスケット・Oリング交換19台(66台のうち)

    エンジンの合わせ目のパッキンやOリングは年数で硬くなり、オイルのにじみの原因になることがあります。

  • ガソリンコック・燃料ホースの部品交換19台(66台のうち)

    コックの中のゴム部品や燃料ホースは、年数とともに傷みます。ガソリンのにじみを防ぐため交換します。

  • ファンモーターの点検18台(66台のうち)

    水冷の車種での作業です。暖まったときに冷却ファンが回るかを確かめます。

  • ガソリンタンク内のサビ取り17台(66台のうち)

    タンクの中にさびが出ていると、さびがキャブへ流れて詰まりの原因になることがあります。

  • リアブレーキオイル(フルード)交換17台(66台のうち)

    後ろが油圧式のブレーキの車種で、前と同じ理由で入れ替えます。

  • キャブの燃調部品(ジェット・ニードル等)交換16台(66台のうち)

    清掃しても戻らない詰まりや摩耗があるときに、ジェットやニードルなどを新しくします。

  • 灯火類(ウインカー・ライト・球)の交換16台(66台のうち)

    球切れや、レンズ・ゴムの傷みに応じて交換します。

  • マニホールド(キャブとエンジンの間のゴム)交換15台(66台のうち)

    キャブとエンジンをつなぐゴムの部品です。硬くなってひびが入ると余分な空気を吸い込み、アイドリングが不安定になる原因になることがあります。

そのほかの整備(14台以下)
リアブレーキシュー交換(14台)、スイッチ類の交換(10台)、スプロケットの点検・交換(9台)、セル・充電系の部品交換(8台)、ヘルメットホルダーの取り付け・交換(7台)、レバー類の交換(6台)、リアサスペンション交換(6台)、ETCの取り付け・再セットアップ(5台)、タペット・カムチェーンの調整(3台)、ステム・ホイールのベアリング交換(3台)、ドライブシャフトオイル交換(3台)、フロントフォークのブーツ取り付け・交換(3台)、キャブレター交換(2台)、ワイヤーの清掃・給油(2台)、タコメーターワイヤーのOリング・シール交換(2台)

全台で行っていること

  • 試走チェック。整備のあと、実際に走らせて確かめています。記録では63台が3名、3台が2名での試走でした。距離が書かれている65台では約30〜120kmで、いちばん多いのは約50km(36台)です。
  • 各部ネジ等の増し締め。整備のあと、各部のネジやボルトにゆるみがないかを締めて確かめます。66台すべての記録にあります。
  • 各部のオイル漏れ確認。エンジンやフロントフォークなどに、オイルのにじみや漏れがないかを確かめます。
  • エンジンオイル交換。オイルは乗らずに置いてあっても少しずつ傷みます。前回の交換時期が分からない中古車では、まず入れ替えておくのが基本と考えています。
  • オイルフィルター(エレメント)交換。エンジンオイルの汚れをこし取る部品です。オイル交換と合わせて新しくしています。
  • バッテリー交換。バッテリーは数年で弱るのがふつうで、長く置かれていた車では上がりきっていることがよくあります。
  • 充電電圧の点検。バッテリーを新しくしても、発電や充電の側が弱っていると、また上がってしまうことがあります。エンジンをかけて電圧を測り、充電されているかを確かめます。

キャブ車の乗り方のコツ

納車のときにお伝えしている内容のうち、どの車にも当てはまるものです。

  • エンジンはチョークを効かせてかける。キャブレター車のため、エンジンはチョークを効かせて始動し、暖まったらチョークを戻してください。チョークを引いたまま走り続けると、ガソリンが濃すぎる状態になります。暖まったら最後まで戻すのがポイントです。(20台の記録にあります)
  • スズキ車は、クラッチを握ってエンジンをかける。スズキの車種には、クラッチレバーを握らないとセルが回らないものがあります。クラッチを握ってエンジンを始動してください。(2台の記録にあります)
  • タンクのサビ取りをした車は、ときどきキャブのドレンから抜く。サビ取りをしても、取れたさびを完全に取り除くことはできないため、少しずつキャブの中に小さなさびがたまることがあります。ときどきキャブレターのドレンから抜いていただくと安心です。(サビ取りは17台の記録にあります)

始動のしかたや、乗り出してすぐの扱いは、納車説明の記事でも紹介しています。

車種ごとの注意

ホンダ GB250クラブマン:エンジンオイルの量

GB250クラブマンは、急にエンジンオイルが減る症状が出ることがあります。オイルの量をこまめに確かめてください。(4台の記録にあります。オイルについてはオイル交換の記事も参考にしてください)

ヤマハ SR400:イモビライザー付きの鍵

RH01J(2001〜2008年) は、イモビライザー付きの鍵です。鍵を複数束ねたり、マグネット類のキーホルダーを付けたりすると誤作動して、エンジンが掛からないことがあります。鍵は1本ずつ使ってください。(3台の記録にあります)

整備記録のある車種ページ

車種ごとの整備の記録は、それぞれの車種ページの「基本スペック」の下にあります。

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